「ミ」じかにいた
「ス」てきなあなた
「タ」くさんの愛を
「ア」りがとう

「ミ」スターナルセ、アナタからもらった
「ス」てきな物語と景色をずっと
「タ」いせつに保存します。
「ア」なたのことは一生忘れない。

「ミ」　ミスターナルセ
「ス」　好きです
「タ」　沢山の愛で
「ア」　あなたを知れました

「ミ」水色が広がる海辺で
「ス」過ごした日常を
「タ」宝物に感じたアンドロイドが抱える
「ア」愛の感情は素敵なものだった

「ミ」　海の見える
「ス」　素敵な日々に
「タ」　ただいまと戻りたい
「ア」　あなたの元へ

ミスターナルセ、
救いになれていたかわかりませんが
楽しかった日々を、
あなたを忘れません。

「ミ」 脈が弱い中、
「ス」 好きなおまえが、
「タ」 立っていてくれる。
「ア」愛情という幸せを教えてくれる作品。

『ミ』みんなが
『ス』すこしだけ
『タ』ため息をついた
『ア』愛の物語

「ミ」　未知なる国の
「ス」　数十年後のお話
「タ」　ただ、どこでも、いつでも
「ア」　会いたい想いは変わらない

ミスター
素敵な
大切な
愛をありがとう

「ミ」未知なる世界で
「ス」過ごしたたくさんの日々
「タ」たくさんの思い出と
「ア」愛とは何かを探す物語

「ミ」 皆が経験する
「ス」 好きという感情を
「タ」 卓越した世界観で描く
「ア」 新しくも素朴な物語

「ミ」宮部さん・辻村さん・島本さん・森さん
「ス」すごい人たちの作品がギュッと詰まってた。
「タ」短編ではなく長編の作品でも良いぐらい。最近
「ア」あまり本を読んでなかったけど、久しぶりに良いきっかけをもらえた。4作品とも面白かった！

「ミ」未来で
「ス」少し不器用な貴方が
「タ」大切な物を教えてくれる少し変わった
「ア」愛の話

ミ　みんなで
ス　素晴らしい
タ　タダ飯食べよう
ア　あー、美味しい

「ミ」スター！――シンプルだが力強いその一言で幕を閉じる楽曲「ミスター」。2月16日に配信がスタートしてから、大学への行き帰りに、何度も何度も聴いた。前日に原作小説集「はじめての」をフラゲしたが、ブックカバーにくるんだまま、開かずに本棚に飾っていた。だったらフラゲしてまで早く手に入れる必要はなかったのかもしれないが、原作を手元に持っているのにあえて読まず、楽曲にのめりこむという1か月が、案外好きだった。

「ス」イセンが少しずつしぼんで、サクラのつぼみがふくらみ始めたときに、ようやく「はじめての」をそっと開いた。きれいな装丁の本だった。というか、中扉がカラー印刷されている小説なんてはじめて見た。島本理生先生「私だけの所有者」。終始、手紙形式で書かれているようだった。しかも、そのやり取りの一方だけの文面。楽曲のイメージや小耳に挟んだ情報から、SFチックな物語であることは知っていた。それだけに、科学的、先進的な印象とは一見かけ離れた、アナログな手紙が題材となっているのに驚きつつ、私は物語に浸っていった。

「タ」イトルの意味がわかった瞬間に、はっとした。そして、なぜ「僕だけの所有者」ではなく「私だけの所有者」にしたのか、その意味も最後の最後に明らかにされた。Mr.ナルセがなぜ「私」の一人称を「僕」にしたのか。そもそもなぜそのようにして「私」を、少女型アンドロイドを望んでさえいなかったMr.ナルセが守り抜こうとしたのか。そういった答えを集めながら、つまりMr.ナルセの本当の気持ちを理解しようとしながら、ようやくわかりあえかけたときに、横たわる彼とがれきの山、遠く遠くに見える一筋の光を見つめた「私」が抱いたであろう莫大な感情は、はかり知れない。

「ア」ンドロイドと人間、いやアンドロイドロイド（アンドロイドのようなもの）と人間の、共通点とすれ違いが絶妙に描写されたこの作品。感情をもったアンドロイドなんてまだこの世に存在していないのに（おそらく……）、ここまでリアルにその気持ちの揺れ動きが表現されていることに心を動かされる。楽曲「ミスター」、原作小説「私だけの所有者」、そしてMVを今回もたっぷり楽しませていただいた。衝撃的な物語のラストと楽曲「ミスター！」の叫び、美しく細部まで描き込まれたアニメーション、そしてこの膨大な情報量をわずか3分半に凝縮させた、しかもそれでいてどこか軽やかな、テンポのよい音楽。5月22日には「私だけの所有者」電子書籍版も発売されている。ぜひご体験ください。

「ミ」ミスターの優しさを感じて
「ス」すべてを悟り
「タ」ただ一人
「ア」あなたを思う

「ミ」ミスター
「ス」少し怖かったけど
「タ」沢山の素敵な思い出を
「ア」ありがとう

ミ・・・未来はどうなるかわからないけど
ス・・・少しずつでいいから前を向いて
タ・・・立ち止まらずに
ア・・・歩み続けていく！

「ミ」 魅せつけてくれた
「ス」 素晴らしき
「タ」 タイムレスな
「ア」 愛の物語を